『歴代天皇の御製集』(致知出版社)の使い方案♪
私が執筆に携わりました『歴代天皇の御製集』(致知出版社)の使い方をご提案します☆彡
目次
1.最初と最後を読む
・はじめに P.3~
・刊行に当たって―歴代天皇の御製としきしまの道 P.6~
・あとがき P.293~
※冒頭に「薦める詞」がありますが、歴史的仮名遣いで書かれているので、ここで挫折しそうな方は無理せずにページをめくってください。
特に「刊行に当たって」を読んでいただきたいです!
「天皇は国民の父母」「和歌とは心の鏡」といったことが伝わってきます。
一、日本の国柄と天皇の御製
二、しきしまの道~和歌の御修練の意味
三、歴代天皇が御歌に詠まれてきたもの
各「コラム」のページもオススメです。
P.52 万葉集巻頭の歌
P.62 聖徳太子のお歌
P.69 万葉集の時代
P.87 万葉集結びの歌
P.148 後鳥羽上皇と源実朝
P.156 時代解説・両統迭立から南北朝時代へ
P.218 聚楽第行幸
P.254 皇居炎上の折の御製から
2.気になる天皇のページを開いてみる
①名前に見覚えのある天皇
例えば
「仁徳天皇って、大仙古墳に埋葬されている人?」→P.42~
「聖武天皇って、奈良の大仏のときの人?」→P.82~
「桓武天皇って、平安京を開いた人?」→P.90~
②好きな歴史上の人物が生きた時代の天皇
例えば
「清少納言や紫式部のときの天皇って?」→一条天皇P.114~
「北条時宗のときの天皇って?」→亀山天皇P.164~
「豊臣秀吉のときの天皇って?」→後陽成天皇P.216~
「吉田松陰のときの天皇って?」→仁孝天皇・孝明天皇P.246~
③女性の天皇
推古天皇→P60~
皇極天皇・斉明天皇→P66~
持統天皇→P76~
元明天皇→P78~
元正天皇→P80~
孝謙天皇・称徳天皇→P84~
後桜町天皇→P240~
④小倉百人一首に歌が選ばれている天皇
天智天皇1「秋の田の~」→P70~
持統天皇2「春過ぎて~」→P76~
陽成天皇13「筑波嶺の~」→P97~
光孝天皇15「君がため春の~」→P98~
三条天皇68「心にも~」→P116~
崇徳天皇77「瀬を早み~」→P130~
後鳥羽天皇99「人も惜し~」→P144~
順徳天皇100「百敷や~」→P152~
※百人一首を31音口語訳しているページもどうぞ。
⑤古典作品と関連のある天皇
『古今和歌集』(下命者)
『菅家文草』(筆者の菅原道真が献上した相手)
→醍醐天皇P.102~
『讃岐典侍日記』(筆者の藤原長子が仕えた相手)
→堀川天皇P.126~、鳥羽天皇P.128~
『梁塵秘抄』(編者)
→後白河天皇P.136~
『新古今和歌集』(下命者)
→後鳥羽天皇P.144~
『とはずがたり』(筆者の二条を寵愛した人)
→後深草天皇P.162~
⑥大河ドラマに登場している天皇
2024年 大河ドラマ「光る君へ」
円融天皇(演者:坂東巳之助さん)→P.110~
花山天皇(演者:本郷奏多さん)→P.112~
一条天皇(演者:塩野瑛久さん)→P.114~
三条天皇(演者:木村達成さん)→P.116~
⑦平井仁子が書いたページ(を読んでみたいという優しい方がいらっしゃれば・・・)
後土御門天皇→P.204~
後柏原天皇→P.208~
後奈良天皇→P.210~
3.57577の口語訳を見て、気になった歌のページを読む
御製の31音(おん)口語訳にチャレンジしています。
よろしければ、ご覧ください。
4.辞書として使う
歴史を勉強する際に見かける天皇はほとんど網羅されており、各天皇のページにご在世・ご在位の年と時代背景の説明もあるので、歴史の勉強を深めるのに使えます。
さらに、
・参考資料1.天皇系図 P.282~
・参考資料2.関係用語一覧 P.284~
もあるので、調べたい際にも開いてください。
【学校の先生・生徒さん向け】調べ学習に♪
例えば
・630年~遣唐使の渡航は命懸けだった
→P.85孝謙天皇やP.90桓武天皇の和歌
・1274年と1281年 元寇
→P.163後深草天皇やP.165亀山天皇の和歌
・1221年承久の変で配流になった三方
→P.144後鳥羽上皇、P.150土御門天皇、P.152順徳天皇
※どの天皇も御製の31音(おん)口語訳を作っておりますので、こちらもご参照ください。生徒さんご自身で、57577に訳してみるのもオススメです。
5.自分の心と照らし合わせる
直感で開いたページの歌と大意を読んで、ご自身の心に思い浮かんだことを味わってみてはいかがでしょうか。
「自分もリーダーとして、こんな風に想いたいな・・・」
「自分も愛する人に、こういう想いを抱くことがあるな・・・」
詳しくは「刊行に当たって」二、しきしまの道~和歌の御修練の意味(P.11~)にあるのですが、歴代天皇は和歌を「心の鏡」として修練されてこられました。
6.言葉遣いの参考にする
皇室について語る際の言葉遣いの参考になる面があるかと存じます。
例えば「~御心が拝察される」「~偲ばれる」「~仰ぎ見ることができる」といった敬いの表現。
私はこの本を作りました公益社団法人国民文化研究会で教わりました。
※執筆者が多いので表現が不揃いな面があるかと存じますが、逆にメリットとして、いろんな執筆者の言い回しを見つけることができます。
以上、他にもこんな使い方があるよっていうアイデアがある方、ぜひお聞かせください!