2025年6月27日 / 最終更新日時 : 2025年6月27日 平井仁子(きみこ) 地方と都道府県のうた 『万葉集』赤駒を山野にはがし捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遣らむ 宇遅部黒女 東京に住んでいる人へ贈りたい歌 武蔵国豊島郡の女性が詠みました。 赤駒あかごまを 山野やまのにはがし 捕りかにて 多摩たまの横山よこやま 徒歩かしゆか遣やらむん 宇遅部黒女うじべのくろめ 現代語訳 赤毛の馬を山野に放牧 […]
2025年6月13日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) 人生の節目と家族のうた (『源氏物語』で何十回も引用)人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな 藤原兼輔 子どものことを心配している親御さんへ 人の親の 心は闇に あらねども 子を思ふう道に まどひいぬるかな 藤原兼輔 現代語訳 親の心は(真っ暗な)闇ではないけれども、子どものことを心配し、道に迷ったように途方に暮れてしま […]
2025年6月10日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) 人生の節目と家族のうた (結婚のお祝いに)天の戸の真澄にならぶ二つ星百千の世まで添いてゆくらむ 小田観螢 結婚のお祝いの折に、贈りたい和歌♪ 天あまの戸の 真ま澄すみにならぶ 二つ星ぼし 百千ももちの世まで 添そいてゆくらむん 小田観螢かんけい 現代語訳 天の川の渡し場の、曇りなく澄み切った所に並んで輝く二つの星〔=織姫 […]
2025年5月10日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) 人生の節目と家族のうた 石川啄木の短歌 たわむれに母を背負いてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず 5月の「母の日」に向けて、ご紹介したい短歌です。 中学か高校の時に国語の授業で教わって、印象深かったです。 たわむれに 母を背負いて そのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず 現代語訳 遊び半分で母を背負って(みたところ) […]
2022年7月9日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) 人生の節目と家族のうた 源実朝「いとほしや 見るに涙も とどまらず 親もなき子の 母をたづぬる」 源実朝の歌のなかで、特に心に響いた歌をご紹介します。 孤児を見て詠んだ歌とのことです。 詞書(ことばがき) 歌の説明として、『金槐和歌集』にこのように書かれています。 道の辺(ほと)りに幼き童の、母を尋ねていたく泣くを、 […]