2025年6月27日 / 最終更新日時 : 2025年6月27日 平井仁子(きみこ) 地方と都道府県のうた 『万葉集』赤駒を山野にはがし捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遣らむ 宇遅部黒女 東京に住んでいる人へ贈りたい歌 武蔵国豊島郡の女性が詠みました。 赤駒あかごまを 山野やまのにはがし 捕りかにて 多摩たまの横山よこやま 徒歩かしゆか遣やらむん 宇遅部黒女うじべのくろめ 現代語訳 赤毛の馬を山野に放牧 […]
2025年6月26日 / 最終更新日時 : 2025年6月26日 平井仁子(きみこ) 祈りと鎮魂のうた 天地の神にぞいのる朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を 昭和天皇 平和を祈る人へ贈りたい歌 天地あめつちの 神にぞいのる 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を 昭和天皇 現代語訳 天上の神様、地上の神様に祈るよ。朝凪の海のように波が立たない(平和な)世(であること)を。 古典文法・古 […]
2025年6月22日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) 自然と季節のうた 杏(あんず)が好きな人へ 赤き萼の反りつつ咲ける白き花のあんず愛でつつ妹と歩みぬ 上皇陛下 「杏あんず」が好きな人へ 赤き萼がくの 反そりつつ咲ける 白き花の あんず愛めでつつ 妹いもと歩みぬ 現代語訳 赤い萼(がく)が反りかえって咲いている白い花である杏を賛美しながら、愛しい妻と散策した。 古典文法・古文単語 […]
2025年6月17日 / 最終更新日時 : 2025年7月17日 平井仁子(きみこ) 自然と季節のうた 「空(そら)」が話題に上がった時に贈りたい思い出したい和歌・短歌 三首 あさみどり澄みわたりたる大空の広きをおのが心ともがな 明治天皇 澄んだ青空を見ている人へ 意訳:あさぎ色〔=わずかに緑色を帯びた薄い青〕に澄み渡った大空のような広い心を、自分の心としたいものだなあ。 ★「も […]
2025年6月17日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) 祈りと鎮魂のうた 沖縄本土復帰記念日(5月15日)・沖縄慰霊の日(6月23日)に贈りたい思い出したい和歌・短歌 三首 なぜ沖縄本土復帰記念日は5月15日? ★1972年(昭和47年)5月15日午前0時、 27年間アメリカの統治下にあった沖縄県が日本に復帰しました! ★アメリカの統治下にあった時期は、沖縄に行くのにパスポートが必要でした […]
2025年6月13日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) 人生の節目と家族のうた (『源氏物語』で何十回も引用)人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな 藤原兼輔 子どものことを心配している親御さんへ 人の親の 心は闇に あらねども 子を思ふう道に まどひいぬるかな 藤原兼輔 現代語訳 親の心は(真っ暗な)闇ではないけれども、子どものことを心配し、道に迷ったように途方に暮れてしま […]
2025年6月12日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) 〇〇の日のうた 父の日(6月第3日曜日)に贈りたい思い出したい和歌・短歌 三首 父として幼き者は見上げ居り願わくは金色の獅子とうつれよ 佐佐木幸綱 父の日にメッセージを贈りたい人へ 意訳:(私のことを)父親として幼い(我が)子は見上げている。どうか(子どもの目に自分は)金色のライオン(のように雄々し […]
2025年6月12日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) 挑戦と努力のうた (幕末志士)我が胸の燃ゆる思ひに比ぶれば 煙は薄し桜島山 平野国臣 鬼滅の刃の煉獄さんのように 心が燃えている人へ 我が胸の 燃ゆる思ひいに 比ぶれば 煙けむりは薄し 桜島山さくらじまやま 平野国臣くにおみ 現代語訳 私の胸の燃えている想いの火と比べたら、(雄大な活火山である)桜島山の […]
2025年6月12日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) その他 『伊勢物語』(筒井筒)風吹けば沖つ白波たつた山 夜半にや君がひとり越ゆらむ 一人旅や出張、単身赴任を見送る人へ 風吹けば 沖つ白波 たつた山やま 夜半よわにや君が ひとり越ゆらむん 詠み人知らず 現代語訳 風が吹くと、沖で波が白く立つ(という名を持つ山であり、”白波”とも言われる山賊が出る)竜 […]
2025年6月11日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) その他 小鳥ども笑えば笑えわれはまた世の憂きことは聞かぬみみずく 安田善次郎 他人の評価に振り回されたくない人へ 小鳥ども 笑えば笑え われはまた 世の憂うきことは 聞かぬみみずく 安田善次郎 現代語訳 小鳥たちよ、笑いたければ笑えばいい。私は世の中の嫌なことは聞かないミミズクだ。 古典文法・ […]
2025年6月11日 / 最終更新日時 : 2025年7月7日 平井仁子(きみこ) 自然と季節のうた 雨の日や梅雨の季節(6月)に思い出したい・贈りたい和歌・短歌 五首 梅雨入りしました。 皆さんはお気に入りの傘や長靴はお持ちですか?! 子どもに新しい傘を買ってあげたところ、「早く雨が降らないかなあ」と待ち望んでいました。 お気に入りの雨グッズがあると、梅雨も楽しめそうですね☆彡 和歌・ […]
2025年6月10日 / 最終更新日時 : 2025年6月10日 平井仁子(きみこ) 道歌・教訓歌 ときは今ところ足もとそのことに打ちこむいのち永遠のみいのち 椎尾弁匡僧正 過去や未来にとらわれている人に、贈りたい和歌♪ ときは今 ところ足もと そのことに 打ちこむいのち 永遠とわのみいのち 椎尾弁匡僧正 現代語訳 (意識を向けるべき)時は今だ。 (意識を向けるべき)所は足元だ。 目の前の […]
2025年6月10日 / 最終更新日時 : 2025年7月1日 平井仁子(きみこ) 人生の節目と家族のうた (結婚のお祝いスピーチ・メッセージに)天の戸の真澄にならぶ二つ星百千の世まで添いてゆくらむ 小田観螢 結婚のお祝いの折に、贈りたい和歌♪ 天あまの戸の 真ま澄すみにならぶ 二つ星ぼし 百千ももちの世まで 添そいてゆくらむん 小田観螢かんけい 現代語訳 天の川の渡し場の、曇りなく澄み切った所に並んで輝く二つの星〔=織姫 […]
2025年6月6日 / 最終更新日時 : 2025年6月25日 平井仁子(きみこ) 感謝のうた (古今集)嬉しきを何につつまむ唐衣袂ゆたかに裁てといはましを 喜びや感謝、お祝いの気持ちを伝えたい人に贈りたい和歌♪ 嬉しきを 何につつまむん 唐衣からころも 袂たもとゆたかに 裁たてといはわましを 詠み人知らず 現代語訳 (この)嬉しい気持ちを、何に包もうか。もし(この着物の) […]
2025年6月3日 / 最終更新日時 : 2025年6月3日 平井仁子(きみこ) 道歌・教訓歌 島津 忠良(道歌・教訓歌)いにしへの道を聞いても唱えても 我が行ないにせずば甲斐なし 薩摩藩(今の鹿児島県)の島津 忠良が作った「日新公いろは歌」。 現代にも通じる教えがたくさん入っています。 いにしへえの 道を聞いても 唱えても 我が行ひいに せずば甲斐かいなし 島津 忠良 現代語訳 昔の立派な教えを […]