杏(あんず)が好きな人へ 赤き萼の反りつつ咲ける白き花のあんず愛でつつ妹と歩みぬ 上皇陛下

あんず」が好きな人へ

赤きがく
りつつ咲ける
白き花の
あんずでつつ
いもと歩みぬ

現代語訳

赤い萼(がく)が反りかえって咲いている白い花である杏を賛美しながら、愛しい妻と散策した。

古典文法・古文単語解説

(咲け)る
存続の助動詞「り」の連体形。~ている。

(歩み)ぬ
完了の助動詞「ぬ」の終止形。

杏の花の特徴

桜や梅の花と似ている淡いピンク色ですが、赤い萼(がく)が反り返っているのが杏子の花の特徴です。

訳うた

赤いがくが
反って咲いてる
白い花
あんず愛でつつ
妻と歩いた

和歌を味わう

杏の花の特徴をご存じだったのでしょうね。
それで「赤いがくが反り返っているね」と確認なさったのでしょう。

杏と言えば、長野県!
上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)は平成二十五年に長野県に訪れていらっしゃのですが、なんと初めての私的な御旅行だったそうです。

天皇皇后両陛下はお忙しくてほとんど休みが無いと聞いたことがありましたが、私的な旅行が平成二十五年になって初めてとは……本当に公を優先して生きていらっしゃいますね。
そして私的なご旅行と言いつつも、千曲市のHPにありましたご様子のお写真を拝見しますと、プライベートな感じがしません💦

なお、宮内庁HPには以下の解説がありました。

天皇皇后両陛下は、本年四月、長野県を御訪問になり、千曲市のあんずの里スケッチパークにおいて、あんずの花を御覧になった。この御製は、その時の情景をお詠みになったもの。

「あんずの里スケッチパーク」には記念碑と御製碑が建てられています☆彡

地元の方々にとって、「初めての私的旅行の場所として選ばれた」というのはとても嬉しいでしょうね💕

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

今日も一日、あなたがイキイキと生きられることをお祈り申し上げます✨

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