お茶菓子~11月~

ご機嫌よろしゅうございます。
茶道のお稽古のお菓子選定。
11月の「選定理由」を考えました。

せっかくなので、ブログにも残しておきます。

1.杜(もり)の宮

杜(もり)は森。森の中にある神宮といえば、明治神宮が有名です。
11月3日は明治天皇のお誕生日で、戦前は「明治節(せつ)」という祝日でした。

「もり」は神の来臨する所と考えられて、「神社」「社」とも表記されました。
この「社」と似ている「杜」に、日本独自で「もり」の訓が生じたようです(元々「杜」はバラ科の果樹や、塞ぐという意味の語でした)。

だから「鎮守の森」は「鎮守の杜」と書かれることが多いようですね。
(気になっていたので、この機会に調べられて良かったです)

また、和歌の研究者としてぜひお伝えしたいのは、明治天皇はなんと、ご生涯で約9万3千首も和歌をお詠みになっています。
単純計算で1日5首をほぼ毎日です。
当HPで明治天皇の御製をいくつも紹介しておりますので、よろしければご覧ください。

我國の為をつくせる人々の名もむさし野にとむる玉かき

ちはやふる神のをしへをうけつぎし人のこころぞただしかりける

なお、11月には七五三もございます。「杜の宮」というお菓子もおそらく、11月3日の明治天皇のお誕生日を記念してというより、七五三に関するものとして、販売していらっしゃると思われます。
11月は「宮の鳩」「神鈴」という菓子も見かけました。

2.銀杏

銀杏といえば、与謝野晶子の有名な短歌がございます。

金色(こんじき)
ちひさき鳥の
かたちして
銀杏(いちょう)ちるなり
夕日の丘に

以上でございます。
皆さまの参考になりましたら幸いです。

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