茶掛の禅語【7月】清流無間断
7月にぴったりで清涼感があり、
しかも含蓄のある禅語と出会いました。
なお、茶掛(ちゃがけ)とは、茶席に掛ける書画の掛物です。
元の語/振り仮名・送り仮名と返り点を追加/書き下し文
口語訳
清流は途切れることが無い。
31音口語訳
一秒も
止まること無く
進んだら
その人生は
清流となる
禅語を味わう
『必携 茶席の禅語ハンドブック』という本が、茶掛の禅語を勉強するのにおすすめです。
有馬賴底という臨済宗のお坊さんが書いていらっしゃいます。
解説部分を引用させていただきます。
「清流無間断、碧樹不曽凋」(清流間断無く、碧樹(へきじゅ)曽(かつ)て凋(しぼ)まず)と対句になっています。谷間の清流は休みなく流れ、青々とした樹木は変わることのない常磐の緑をたたえているという意味です。
この清流は私たちの人生そのものです。私たちの人生は川の流れのように一刻も
停滞することなく、時々刻々と動いています。少しでも停滞、逡巡(しゅんじゅん)したらいけません。毎日毎日が新しい人生なのです。 川の流れに自分自身を合わせて、瞬時もとどまることなく、常に新しい心で生きていくことが大切です。
茶道の先生も「清流は人生を表している」と仰っていました。
それを聞いたとき、顔面に水をぶっかけられたかのような衝撃を受けました!
よく人生を山登りにたとえるのは耳にするけれど、
川の流れも人生なのか!と。
そういえば、美空ひばりの名曲に「川の流れのように」ってありますよね。
この禅語では単なる川ではなく「清流」と言っていますね。
もし、間断無く流れるのではなく、留まってしまったら、
濁った水になるのかもしれないと思いました。
私も学び続け、挑戦しつづけることで、
清らかな流れになりたいな。
なお、この対句の出典は『禅林句集』だそうです。
禅語って面白い!!
今日も一日、あなたがイキイキと生きられることをお祈り申し上げます✨