8月11日山の日 岩かげにしたたり落つる山の水大河となりて野を流れゆく 天皇陛下
8月11日山の日に思い出したい歌
岩かげに
したたり落つる
山の水
大河となりて
野を流れゆく
天皇陛下
現代語訳
岩かげにしたたり落ちる山の水は、(やがて集まり)大河となって、野を流れてゆく。
古典文法・古文単語解説
落つる
「落ちる」の意味。
古語「落つ」の連体形。
和歌を味わう
平成二十九年の歌会始の折にご発表になった歌です。
宮内庁HPにはこのような背景の解説が載っています。
皇太子殿下には、平成二十年五月に山梨県甲州市の笠取山に登られ、東京都水道水源林を御視察になりました。このお歌は、その折に、多摩川源流となる、岩から滴り落ちる一滴一滴の水とその先の小さな水の流れを御覧になり、その流れゆく先に思いを馳せられてお詠みになったものです。
私はかつて、「水と生きる」でお馴染みのサントリーさんの水源地ツアーに参加させていただいたことがあります。
とても良い経験でしたが、山の中にいて小さな川も見かけても、「大河」を想像する瞬間はありませんでした。
山にいて「大河」まで思いをお馳せになる想像力が、本当に素敵だなと感じます。
この曲は天皇陛下御即位の国民式典にて、嵐が歌った奉祝曲 組曲「Ray of Water」の歌詞に反映されています♪
はじめはどこかの 岩かげにしたたり
落ちたひとしずくの 水が平野流れ
(中略)
あの大河だって はじめはひとしずく
僕らの幸せも 大河にすればいい
(奉祝曲 組曲「Ray of Water」より)
とっても素敵な歌詞ですね💕
嵐ファンなので、国民式典では大興奮していました。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
今日も一日、あなたがイキイキと生きられることをお祈り申し上げます✨