モンゴルと和歌

とある会に、モンゴルの方いらっしゃると伺いましたので、モンゴルに関する和歌を調べてみました♫

平成19年(2007年)の歌会始に、秋篠宮皇嗣殿下が「月」というお題の中でお詠みになりました。

モンゴルを走る列車の車窓より見えし満月大地照らせり

秋篠宮殿下は、平成14年(2002年)619 628日にモンゴル国を訪問され、首都のウランバートルからゴビへと夜行列車で旅をされました。その折、走る列車の車窓からは満月がよく見え、辺りを照らしていたのが非常に印象に残っておられると仰っています。

このお歌は、その時の様子をお詠みになったものです。

 

お歌の中に国名を、しかも大事な初句に入れていらっしゃるのは大変珍しく感じます。

モンゴルへの親しみを強く抱いていらっしゃるのではないでしょうか。

4年以上経っても鮮明に覚えていて歌に詠みたくなる月とは、どれだけ美しい月の情景なのだろうと、モンゴルに行って見てみたくなります。日本では「大地照らせり」と言える情景はあまり無いと思います。

歌会始のこの歌を見かけた多くの方が、雄大なモンゴルに思いを馳せたことではないでしょうか。

なお、平成19年(2007年)710日~717日に天皇陛下(当時は皇太子殿下)が国際親善のためにモンゴルをご訪問なさっています。

ひょっとしたら、兄にあたる殿下のモンゴルご訪問が決まっていたから、このような歌をお詠みになったのかもしれません。

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