全都道府県 上皇陛下の御製
上皇陛下は47全都道府県で和歌をお詠みになっています。
ご縁がある都道府県の歌を見てみてください!
※読み方の補足などは後日、追加編集する予定です。
目次
- 北海道・東北地方
- 関東地方
- 中部地方
- 近畿地方
- 中国地方
- 四国地方
- 九州地方・沖縄
- 福岡県 夜須高原に苗植ゑにけり人々の訪ひて楽しむ森とならまし
- さまざまの小旗や花を打ち振りて歩む選手の晴れやかにして
- 佐賀県 眼前に有明海は広がりて今年生まれしむつごろう放つ
- 長崎県 人々の年月かけて作り来しなりはひの地に灰厚く積む
- 父君の即位記念の林より育ちし苗を我ら植ゑけり
- 熊本県 幼子の静かに持ち来し折り紙のゆりの花手に避難所を出づ
- 慰霊碑の先に広がる水俣の海青くして静かなりけり
- 大分県 植樹祭の大野の空は晴れわたりぶんごぼだいじゆの一本を植う
- 宮崎県 すこやかに育てきたりしおおにべを油津漁港の海に放しぬ
- 鹿児島県 復帰より五十年経るを祝ひたる式典に響く島唄の声
- 沖縄県 激しかりし戦場の跡眺むれば平らけき海その果てに見ゆ
- 万座毛に昔をしのび巡り行けば彼方恩納岳さやに立ちたり
- (プレゼント)ダウンロード可能なPDF
- 上皇陛下の和歌について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
北海道・東北地方
北海道 吹きすさぶ海風に耐へし黒松を永年かけて人ら育てぬ
吹きすさぶ
海風に耐へし
黒松を
永年かけて
人ら育てぬ
★平成18年 えりも岬
「育てぬ」の「ぬ」は完了の助動詞。「~た」です。
一すぢの煙残して静まれる有珠山に人ら登り行く見ゆ
一すぢの
煙残して
静まれる
有珠山に人ら
登り行く見ゆ
★平成15年 有珠山噴火災害の地を訪れて
幼子の集ひかたどる花々を幼子のてふ駆けめぐり行く
幼子の
集ひかたどる
花々を
幼子のてふ
駆けめぐり行く
★平成元年 第四十四回国民体育大会秋季大会
青森県 くろそいとひらめの稚魚を人々と三沢の海に共に放しぬ
くろそいと
ひらめの稚魚を
人々と
三沢の海に
共に放しぬ
★平成2年 豊かな海づくり大会。クロソイはカサゴ科の魚。
岩手県 津波来し時の岸辺は如何なりしと見下ろす海は青く静まる
津波来し
時の岸辺は
如何なりしと
見下ろす海は
青く静まる
★平成24年歌会始「岸」東日本大震災のお見舞い
宮城県 黒き水うねり広がり進み行く仙台平野をいたみつつ見る
黒き水
うねり広がり
進み行く
仙台平野を
いたみつつ見る
★平成23年 東日本大震災の津波の映像を見て
秋田県 いにしへの人も守り来し日の本の森の栄えを共に願はむ
いにしへの
人も守り来し
日の本の
森の栄えを
共に願はむ
★平成3年歌会始「森」全国育樹祭
山形県 月山も鳥海山もさやかなり空晴れわたる山形の旅
月山も
鳥海山も
さやかなり
空晴れわたる
山形の旅
★平成14年 庄内平野
福島県 生ひ立ちて防災林に育てよとくろまつを植う福島の地に
生ひ立ちて
防災林に
育てよと
くろまつを植う
福島の地に
★平成30年 全国植樹祭
関東地方
茨城県 残りゐる平地の林守らむと潮来に集ひ苗木植ゑたり
残りゐる
平地の林
守らむと
潮来に集ひ
苗木植ゑたり
★平成17年 全国植樹祭
栃木県 一年を過しし頃のなつかしく修復なりし部屋を巡りぬ
一年を
過しし頃の
なつかしく
修復なりし
部屋を巡りぬ
★平成13年 天皇陛下は、昭和十九年七月から昭和二十年七月にかけて田母沢御用邸に疎開なさっていた
父母の愛でましし花思ひつつ我妹と那須の草原を行く
父母の
愛でましし花
思ひつつ
我妹と那須の
草原を行く
★「我妹」は男性が妻や恋人など女性を親愛の気持ちをこめて呼ぶ語。私のいとしい、愛する女性。
群馬県 種々の木々植ゑにけり人々と「二十一世紀の森」に集ひて
種々の
木々植ゑにけり
人々と
「二十一世紀の
森」に集ひて
★平成10年 全国植樹祭
埼玉県 真心をこめて開かむと埼玉に三千人の合唱響く
真心を
こめて開かむと
埼玉に
三千人の
合唱響く
★平成16年 国民体育大会秋季大会
千葉県 刈り終へし棚田に稲葉青く茂りあぜのなだりに彼岸花咲く
刈り終へし
棚田に稲葉
青く茂り
あぜのなだりに
彼岸花咲く
★平成22年 大山千枚田
東京都 大学の来しかた示す展示見つつ国開けこし道を思ひぬ
大学の
来しかた示す
展示見つつ
国開けこし
道を思ひぬ
★平成10年歌会始「道」東大創立百二十周年
神奈川県 若き人も年重ねたる人々も集団演技に共に縄跳ぶ
若き人も
年重ねたる
人々も
集団演技に
共に縄跳ぶ
★平成10年 国民体育大会秋季大会
魚の住む海保ちたる横浜の港につどひ真鯛放てり
魚の住む
海保ちたる
横浜の
港につどひ
真鯛放てり
★平成17年 豊かな海づくり大会
中部地方
新潟県 地震により谷間の棚田荒れにしを痛みつつ見る山古志の里
地震により
谷間の棚田
荒れにしを
痛みつつ見る
山古志の里
★平成16年 新潟県中越地震被災地を訪ねて
富山県 無花粉のたてやますぎを植ゑにけり患ふ人のなきを願ひて
無花粉の
たてやますぎを
植ゑにけり
患ふ人の
なきを願ひて
★平成29年 全国植樹祭
深海の水もて育てしひらめの稚魚人らと放つ富山の海に
深海の
水もて育てし
ひらめの稚魚
人らと放つ
富山の海に
★平成27年 豊かな海づくり大会
石川県 珠洲の海に放ちし鯛の稚魚あまたいづれの方を今泳ぐらむ
珠洲の海に
放ちし鯛の
稚魚あまた
いづれの方を
今泳ぐらむ
★平成8年 豊かな海づくり大会
福井県 生徒らの心を込めて作りたる鍬を手に持ち苗植ゑにけり
生徒らの
心を込めて
作りたる
鍬を手に持ち
苗植ゑにけり
★平成21年 全国植樹祭
山梨県 切り立ちし瑞牆山のふもと来ていろはかへでの苗を植ゑけり
切り立ちし
瑞牆山の
ふもと来て
いろはかへでの
苗を植ゑけり
★平成13年 全国植樹祭
長野県 会場に世界の人と共に歌ふ歓喜の歌は響き渡れり
会場に
世界の人と
共に歌ふ
歓喜の歌は
響き渡れり
★平成10年 長野オリンピック冬季競技大会
岐阜県 川の辺にあまたの人の集ひ来て振るともしびを遠く望みぬ
川の辺に
あまたの人の
集ひ来て
振るともしびを
遠く望みぬ
★平成3年 岐阜県
静岡県 西天城高原の空晴れわたりひめしやらの苗人びとと植う
西天城
高原の空
晴れわたり
ひめしやらの苗
人びとと植う
★平成11年 全国植樹祭
愛知県 くるまえび豊浜漁港に放てれば青き深みに泳ぎ行きけり
くるまえび
豊浜漁港に
放てれば
青き深みに
泳ぎ行きけり
★平成3年 豊かな海づくり大会
近畿地方
三重県 あまたなる人らの支へ思ひつつ白木の冴ゆる新宮に詣づ
あまたなる
人らの支へ
思ひつつ
白木の冴ゆる
新宮に詣づ
★平成26年 神宮参拝
白石を踏み進みゆく我が前に光に映えて新宮は立つ
白石を
踏み進みゆく
我が前に
光に映えて
新宮は立つ
★平成6年 豊受大神宮参拝
滋賀県 日の本の国の基を築かれしすめらみことの古思ふ
日の本の
国の基を
築かれし
すめらみことの
古思ふ
★平成三年 近江神宮五十年祭にあたり
京都府 「ふれあいの森」育てむと集ひ来しあまたの人と苗植ゑにけり
「ふれあいの
森」育てむと
集ひ来し
あまたの人と
苗植ゑにけり
★平成3年 全国植樹祭
大阪府 幼きも老も交れる人々の集団演技見つつ楽しむ
幼きも
老も交れる
人々の
集団演技
見つつ楽しむ
★平成9年 国民体育大会秋季大会
兵庫県 園児らとたいさんぼくを植ゑにけり地震ゆりし島の春ふかみつつ
園児らと
たいさんぼくを
植ゑにけり
地震ゆりし島の
春ふかみつつ
★平成14年歌会始「春」6年後に復興状況視察
贈られしひまはりの種は生え揃ひ葉を広げゆく初夏の光に
贈られし
ひまはりの種は
生え揃ひ
葉を広げゆく
初夏の光に
★平成31年歌会始「光」
奈良県 千歳越えあまたなる品守り来し人らしのびて校倉あふぐ
千歳越え
あまたなる品
守り来し
人らしのびて
校倉あふぐ
★平成14年 正倉院
宝物の元の姿を求めむとちりを調ぶるいたづき思ふ
宝物の
元の姿を
求めむと
ちりを調ぶる
いたづき思ふ
★平成20年 正倉院事務所修補室
和歌山県 白浜に宿りし朝の海の面を旗なびかせて漁船行く
白浜に
宿りし朝の
海の面を
旗なびかせて
漁船行く
★平成9年
中国地方
鳥取県 大山の遠くそびゆる会場に人らと集ひて苗植ゑにけり
大山の
遠くそびゆる
会場に
人らと集ひて
苗植ゑにけり
★平成25年 全国植樹祭
島根県 旗を立て我が前を行く漁船浜田漁港をつらなり出づる
旗を立て
我が前を行く
漁船
浜田漁港を
つらなり出づる
★平成15年 豊かな海づくり大会
岡山県 桃の実の二つに割れし間より岡山国体の選手入り来る
桃の実の
二つに割れし
間より
岡山国体の
選手入り来る
★平成17年 国民体育大会秋季大会
広島県 爆心地の碑に白菊を供へたり忘れざらめや往にし彼の日を
爆心地の
碑に白菊を
供へたり
忘れざらめや
往にし彼の日を
★平成26年 来たる年が原子爆弾による被災より七十年経つを思ひて
平らけき世をこひねがひ人々と広島の地に苗植ゑにけり
平らけき
世をこひねがひ
人々と
広島の地に
苗植ゑにけり
★平成7年 全国植樹祭
死没者の名簿増え行く慰霊碑のあなた平和の灯は燃え盛る
死没者の
名簿増え行く
慰霊碑の
あなた平和の
灯は燃え盛る
★平成元年 原爆慰霊碑
平らけき世に病みゐるを訪れてひたすら思ふ放射能のわざ
平らけき
世に病みゐるを
訪れて
ひたすら思ふ
放射能のわざ
★平成元年 広島赤十字・原爆病院
豊かなる海を願ひて人々と育てられたる稚魚放ちけり
豊かなる
海を願ひて
人々と
育てられたる
稚魚放ちけり
★平成元年 第九回全国豊かな海づくり大会
山口県 海近き開拓地なるきらら浜に県木あかまつを人らと植うる
海近き
開拓地なる
きらら浜に
県木あかまつを
人らと植うる
★平成24年 全国植樹祭
四国地方
徳島県 神山に「歓びの歌」鳴り渡り集ふ人々苗を植ゑけり
神山に
「歓びの歌」
鳴り渡り
集ふ人々
苗を植ゑけり
★平成元年 全国植樹祭
香川県 大島に船近づきて青松園の浜の人らと手を振り交はす
大島に
船近づきて
青松園の
浜の人らと
手を振り交はす
★平成16年 小豆島より高松港に向かふ
愛媛県 県の魚まだひの稚魚を人々と共に放しぬ伊予の海辺に
県の魚
まだひの稚魚を
人々と
共に放しぬ
伊予の海辺に
★平成5年 豊かな海づくり大会
高知県 土佐の海にいしだひを放つこの魚を飼ひし幼き遠き日しのぶ
土佐の海に
いしだひを放つ
この魚を
飼ひし幼き
遠き日しのぶ
★平成30年 豊かな海づくり大会
九州地方・沖縄
福岡県 夜須高原に苗植ゑにけり人々の訪ひて楽しむ森とならまし
夜須高原に
苗植ゑにけり
人々の
訪ひて楽しむ
森とならまし
★平成4年 全国植樹祭
さまざまの小旗や花を打ち振りて歩む選手の晴れやかにして
さまざまの
小旗や花を
打ち振りて
歩む選手の
晴れやかにして
★第四十五回国民体育大会秋季大会
佐賀県 眼前に有明海は広がりて今年生まれしむつごろう放つ
眼前に
有明海は
広がりて
今年生まれし
むつごろう放つ
★平成18年 豊かな海づくり大会
長崎県 人々の年月かけて作り来しなりはひの地に灰厚く積む
人々の
年月かけて
作り来し
なりはひの地に
灰厚く積む
★平成3年 雲仙普賢岳
父君の即位記念の林より育ちし苗を我ら植ゑけり
父君の
即位記念の
林より
育ちし苗を
我ら植ゑけり
★平成2年 第四十一回全国植樹祭
熊本県 幼子の静かに持ち来し折り紙のゆりの花手に避難所を出づ
幼子の
静かに持ち来し
折り紙の
ゆりの花手に
避難所を出づ
★平成28年 年熊本地震被災者を見舞ひて
慰霊碑の先に広がる水俣の海青くして静かなりけり
慰霊碑の
先に広がる
水俣の
海青くして
静かなりけり
★平成26年 歌会始「静」豊かな海づくり大会
大分県 植樹祭の大野の空は晴れわたりぶんごぼだいじゆの一本を植う
植樹祭の
大野の空は
晴れわたり
ぶんごぼだいじゆの
一本を植う
★平成12年 全国植樹祭
宮崎県 すこやかに育てきたりしおおにべを油津漁港の海に放しぬ
すこやかに
育てきたりし
おおにべを
油津漁港の
海に放しぬ
★平成7年 豊かな海づくり大会
鹿児島県 復帰より五十年経るを祝ひたる式典に響く島唄の声
復帰より
五十年経るを
祝ひたる
式典に響く
島唄の声
★平成15年 奄美大島訪問
沖縄県 激しかりし戦場の跡眺むれば平らけき海その果てに見ゆ
激しかりし
戦場の跡
眺むれば
平らけき海
その果てに見ゆ
★平成5年 沖縄平和祈念堂前
万座毛に昔をしのび巡り行けば彼方恩納岳さやに立ちたり
万座毛に
昔をしのび
巡り行けば
彼方恩納岳
さやに立ちたり
★平成25年 歌会始「立」
(プレゼント)ダウンロード可能なPDF