沖縄本土復帰記念日(5月15日)・沖縄慰霊の日(6月23日)に贈りたい思い出したい和歌・短歌 三首
目次
なぜ沖縄本土復帰記念日は5月15日?
★1972年(昭和47年)5月15日午前0時、
27年間アメリカの統治下にあった沖縄県が日本に復帰しました!
★アメリカの統治下にあった時期は、沖縄に行くのにパスポートが必要でした。
通貨はドルで、車は右側通行でした。
なぜ沖縄慰霊の日は6月23日?
★1945年(昭和20年)6月23日に日本軍の組織的な戦闘が終結しました。
4月1日から沖縄本島に米軍が上陸して、約3ヶ月間、悲惨な戦闘が繰り広げられました。
沖縄の人もまじりていさましく広場をすすむすがたうれしき 昭和天皇
沖縄の
人もまじりて
いさましく
広場をすすむ
すがたうれしき
★昭和28年国民体育大会。開会式で沖縄県民が入場してきたことへの喜びの歌です。
★昭和天皇は沖縄をずっと気にかけていらっしゃいました。
思はざる病となりぬ沖縄をたずねて果さむつとめありしを 昭和天皇
思はざる
病となりぬ
沖縄を
たずねて果さむ
つとめありしを
昭和天皇
病となりぬ
沖縄を
たずねて果さむ
つとめありしを
昭和天皇
訳:予期せずも
病となった。
沖縄で
果たそうとした
務めがあるのに。
病となった。
沖縄で
果たそうとした
務めがあるのに。
意訳:思いがけない病となってしまった。沖縄に訪れて果たそうとした務めがあったのに。
★昭和天皇は敗戦後、全国の都道府県を巡られ、国民を励ましてこられました。しかし、沖縄だけは様々な事情により、なかなかご訪問が叶いませんでした。ご晩年の昭和62年にやっと沖縄へのご訪問が決まったのに、癌に冒されて中止となりました。
激しかりし戦場の跡眺むれば平らけき海その果てに見ゆ 上皇陛下
激しかりし
戦場の跡
眺むれば
平らけき海
その果てに見ゆ
上皇陛下
戦場の跡
眺むれば
平らけき海
その果てに見ゆ
上皇陛下
訳:激しかった
戦場の跡を
眺めると
穏やかな海が
その果てにある
戦場の跡を
眺めると
穏やかな海が
その果てにある
意訳:激しかった戦場の跡を眺めると、穏やかな海がその果てに見える。
★平成五年 沖縄平和記念堂前
沖縄に関する和歌を学ぶのにオススメの本
上皇上皇后両陛下の慰霊の旅での和歌が紹介してあります。
シリーズ3冊でかなり細かく、行幸の内容やそこでの御製が紹介してあります。