(古今集)嬉しきを何につつまむ唐衣袂ゆたかに裁てといはましを
喜びや感謝、お祝いの気持ちを伝えたい人に贈りたい和歌♪
嬉しきを
何につつまむ
唐衣
袂ゆたかに
裁てといはましを
詠み人知らず
現代語訳
(この)嬉しい気持ちを、何に包もうか。もし(この着物の)袖を大きく作るように言っておけば良かっただろうに。
古典文法・古文単語解説
唐衣
枕詞。 「裁つ」「着る」「裾」「袖」「反(かへ)す」「紐」などにかかる。
まし
反実仮想。もし~だろうに。
31音(おん)口語訳
嬉しさを
何に包もう?
この袖が
大きかったら
包めてたかな
和歌を味わう
『古今和歌集』巻第十七 雑歌上 865番の歌です。
『新潮日本古典集成』には
包みきれぬ喜びの大きさ。前歌同様、親友交歓の喜びと解される。
という解説がありました。
贈り物を風呂敷で包むように、
溢れる喜びの気持ちを袖で包みたかったという意味ですね。
そして喜びが大きいから、袖も大きいのを作ってもらえば良かったという婉曲的なユニークな表現、素敵ですね!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
今日も一日、あなたがイキイキと生きられることをお祈り申し上げます✨